今大会2度の優勝を誇る世界39位で日本のエースの錦織圭(31=日清食品)が、リベンジで3回戦に進出だ。昨年のハンブルクで3ゲームしか奪えなかった第13シードで同22位のガリン(チリ)に7-6、4-6、6-1のフルセットで勝ち、3回戦で同3位のナダル(スペイン)と対戦する。対戦成績は錦織から2勝11敗だ。

もつれにもつれた第1セットを、タイブレークで奪ったのが大きかった。お互いにサービスゲームを3度ずつ落とす波の激しいプレー。タイブレークも3-5と劣勢だったが、そこから4点を連取して逆転だ。

第2セットは落としたが、最終セットは一気に5ゲームを連取。好ショットと凡ミスが交互に出る難しいリズムだったが、最後は球に食らいつき、5度の優勝すべてがクレーの巧者、ガリンを下した。「最終セットはいい形で、どんどんフォアで回り込んで打てて行けた」。

3回戦のナダルとは、19年全仏準々決勝以来の対戦となる。世界トップ3との対戦は、19年ウィンブルドン準々決勝、当時3位だったフェデラー(スイス)との試合以来だ。「今は、このバルセロナで対戦できるのはすごく楽しみ」。復活途上の錦織にとって、どこまで戦えるか楽しみな一戦だ。

◆バルセロナオープンは、4月19~25日、WOWOWオンデマンドで配信中。