個人で決勝が2種目、予選が1種目行われる。

男子高飛び込み決勝は、劇的五輪切符から一夜明けた「超新星」玉井陸斗(14=JSS宝塚)が、出場12人の中でメダル争いに割って入る。3日の予選は15位、準決勝は9位で通過。五輪内定がかかった予選では最終6本目で91・80点をマーク。準決勝圏外だった19位タイのがけっぷちから順位を上げて「ほっとしています」と喜んだ。

今大会は五輪世界最終予選を兼ねており、予選は46人が出場して、競技時間は3時間半を超える。これほどの多くの選手が出場する大会は、五輪、世界選手権など数えるほどしかない。従来の大会は出場20人前後で、玉井にとっては1本1本の間が30分以上も空くのは初体験だった。「足の感覚がなくなるぐらい緊張した」と振り返ったが、それは緊張だけではなく、試技と試技のインターバルも関係している。玉井は18人の準決勝でスコアを16点以上上げて421・30点だった。準決勝後は「自分にとっては五輪に出ることが内定獲得が目標だった。決勝は準決勝よりも高い得点で、自分が満足いく演技がしたい」と話しており、のびのびとした演技が期待できる。カギは苦手としている2本目の「207B(後ろ宙返り3回半えび型)」。ここで波に乗れば、さらなる高得点も見える。

同種目の決勝は午後6時にスタートする。

女子板飛び込みは、三上紗也可(20=米子DC)と榎本遼香(24=栃木県スポーツ協会)の2人が出場。三上は19年世界選手権5位の実力者。女子では世界で数人しか使い手がいない「5154B(前宙返り2回半3回ひねりえび型)」の解禁を宣言。最終5本目に大技を投入する。東京五輪を占う上で、国際ジャッジの評価点(10点満点)にも注目だ。榎本は、荒井との女子シンクロ板飛び込みに続く2種目目の五輪内定。身長165センチの体を生かして、海外勢に見劣りしない大きな演技を披露したい。

同種目の決勝は午後4時にスタートする。

午前は女子高飛び込みの予選が行われる。19年世界選手権9位で五輪内定している荒井祭里(20=JSS宝塚)と安田舞(18=米子DC)が出陣。安田は日本オリンピック委員会のエリートアカデミーを今年3月に修了したばかり。予選上位18人が進出する準決勝で演技を行って、リザルトを残せば、五輪代表に内定する。

同種目の予選は午前10時にスタートする。