ラグビーで16年リオデジャネイロ五輪7人制日本代表主将を務めたコカ・コーラのフランカー桑水流裕策(35)が3日、現役引退を表明した。

自身のインスタグラムを更新し「このたび、ラグビー選手としてのキャリアを終えることにしました。たくさんの方々に支えられて、とても充実した、幸せな競技人生でした。感謝の気持ちでいっぱいです」などとつづった。

15人制の日本代表キャップも持つ桑水流は、東京五輪を目指して7人制の代表活動にも参加。だが、五輪は20年春に1年延期が決まり、15人制に専念していた。21年4月30日には所属するコカ・コーラが、同年限りでの廃部を発表。22年1月開幕予定となっている、新リーグの参入申請取り下げも受理されていた。

桑水流は「ミスター・セブンズ」として日本をけん引し、リオ五輪では王国ニュージーランドを撃破。4位入賞を飾るなど、数々の功績を残してきた。インスタグラムには「今後については未定ですが、より良いスポーツ環境を整える事に、自分なりにどう貢献できるかを模索中です。今後とも変わらぬご支援を頂けると幸いです」と記し、新たな道へ進んでいく。

◆桑水流裕策(くわずる・ゆうさく)1985年(昭60)10月23日、鹿児島県生まれ。鹿児島工でラグビーを始め、3年時に花園出場。福岡大2年時に7人制日本代表に初選出。リオ五輪では主将を務めた。高校、大学時代はロック、現在はフランカーもこなす。188センチ、107キロ。