ラグビー・トップリーグ(TL)NTTドコモのヨハン・アッカーマンヘッドコーチ(HC、50)が強豪撃破に挑む。

8日のプレーオフトーナメント準々決勝、トヨタ自動車戦(熊本)に向け、6日は大阪市内で練習を公開し先発メンバーを発表した。

チームは過去最高のTL8強入り。この1年間で急成長を遂げた理由として、同HCは「新しい文化を根付かせたこと。新しい文化とは、パッション、誇りを持つことやチームスローガンである『PLAY TO INSPIRE(選手・スタッフ1人1人が、良い影響を与え続ける)』を全員で意識できたからだと思う」とチーム改革の成功を喜ぶ。その一方で「改革できたからといって、まだ完全ではない。突き詰めるところもたくさんある。もっと進化していきたい」とより一層の成長を目指している。

スーパーラグビーにおいて、南アフリカの年間最優秀コーチ賞を3度受賞したことがあるアッカーマンHCは「ノンメンバー(登録外選手)の協力なしでは、ここまで来られなかった。諦めずに練習してくれている。本当によく頑張ってくれている」とチーム全員で一致団結できたことを強調した。

この日、チームは約90分間、セットプレーなどの最終確認を行った。練習後、選手が談笑する場面もあった。調整は万全で、精神的にもリラックスした状態で決戦の地・熊本に向かう。

先発メンバーには日本代表のフランカー・ファンデルヴァルト、19年W杯日本大会で活躍した南アフリカ代表WTBマピンピに加え、オールブラックスのSHでもあるTJ・ペレナラが入った。

チーム名は「レッドハリケーンズ」。その名のように、赤い旋風を熊本で巻き起こせるか。【三宅ひとみ】

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