男子フリースタイル57キロ級で17年世界選手権王者の高橋侑希(27=山梨学院大職)が7日の決勝に進出し、2位までのオリンピック(五輪)出場枠を獲得した。

今後行われる国内のプレーオフで、16年リオデジャネイロ五輪銀メダルの樋口黎(ミキハウス)と一対一で五輪代表を争う。

初戦の2回戦でルーマニア選手、3回戦で北マケドニア選手にともにテクニカルフォール勝ちして勢いをみせると、準決勝でキューバ選手を2-0で退けた。

「ほっとしたという感じですね。現地でコロナの調整もある仲で、僕のためにサポートしてくれたのがうれしかった。結果で恩返しできてよかった」と決勝行きを決めると、小幡コーチに抱きついて喜んだ。4月からは母校で練習拠点にしてきた山梨学院大でコーチに就任した。「見ている方はヒヤヒヤさせたかも、僕なりに自信はあった。いつでも取りに行けると、相手のことは見えてました。落ち着いてました。自分を信じることが1番の自信になると。学生にお手本になりたい、背中を見てほしいと思っていたので」と述べた。

今後は樋口とのプレーオフが待つ。「勝つしかないでしょ、という感じです。僕が切符持ってきたので、僕が試合するのは当たり前でしょ、という感じです」と式を高めていた。