B1新潟アルビレックスBBのPG五十嵐圭(41)が現役続行を宣言した。

7日、新潟はアオーレ長岡で練習。この日に予定されていたA東京戦が、A東京の選手に新型コロナウイルスの陽性判定が出たことで中止。今季最終戦の島根戦(9、10日、アオーレ長岡)に向けた練習に切り替わった。7日は五十嵐の41歳の誕生日。バースデーゲームは流れたが、今季を勝利で締めくくり、来季につなげる意思を示した。

五十嵐は練習後にチームメートからケーキを贈られ、選手それぞれからはお祝いのコメント。「この年になって祝ってもらえるのはうれしいですね」と笑った。A東京戦中止の決定は6日の練習中。「今季はこういうことが起きるかもしれないと思っているので」と動揺はなかった。すぐに「勝利で終われるように」と島根戦を見据えた。

「こんなにいろいろなことがあったシーズンは初めて」と言う。開幕前後に外国籍選手が3人入れ替わった。小菅学社長(47)の福田将吾監督(37)へのパワハラ行為が発覚。福田監督が戦線離脱と、コート外の話題が注目された。そんな中、「応援してくれる人たちのために戦う」という意志を持ち続けた。昨季はコロナ禍で打ち切り。昨年2月の琉球戦では無観客試合も経験した。声援のないアリーナを初体験し、ファンの後押しの大切さを実感した。「ファンのために」の集大成が島根戦になる。

前節対戦した横浜のリーグ現役最年長選手、竹田謙(42)が今季で引退。五十嵐の年代が最年長になる。竹田には「まだできるな」と声をかけられた。「まだ引退はできない。島根戦で『五十嵐、まだまだやれるな』と思わせたい」と意欲をみせた。【斎藤慎一郎】