19年ラグビーワールドカップ(W杯)日本代表でトップリーグ(TL)神戸製鋼のプロップ中島イシレリ(31)が“温泉効果”で4強に導く。

7日、神戸市内で調整。雨でぬれた金髪を触り「週1回温泉に行っている。トンガでは風呂がなかった。シャワーか…雨だった」とおどけた。

9日のプレーオフトーナメント準々決勝でクボタと対戦。会場は19年W杯でアイルランドを破った静岡・エコパだが「どんなグラウンドだっけ?」とぼそり。それでもW杯後、代表のジョセフ・ヘッドコーチに授かった課題を胸に刻む。「パワーはもういい。(常に)体の状態のパーフェクトを見たい」-。2時間温泉につかり、最高の状態だ。

キレを実感する体だが、数値面の変化は「体脂肪が落ちて筋肉増えたり、次の週は筋肉が落ちて、体脂肪が上がったり…」とまたぼそり。それでも4月のパナソニック戦で19年1月のプロップ転向以降、初のフル出場と成長は証明されている。「前よりは走れている気がする。クボタの速い攻撃に負けないようにしたい」。勝てば準決勝はサントリーとの対戦(16日、花園)。186センチ、125キロの走るイシレリが、TL連覇へ押し上げる。【松本航】