東地区の秋田ノーザンハピネッツはB1最高成績の28勝31敗、勝率4割7分5厘で1年を終えた。順位は7位。今季最終戦は日本代表で元秋田の富樫勇樹(27)擁する同地区2位の千葉ジェッに70-98で力負け。最後は5連敗も、昨季2度だった同一カード連勝を8度達成するなど収穫も多かった。

秋田はデイビスがチーム最多19得点と奮闘した。しかし、富樫に20分29秒の出場時間ながら12得点7アシストされ、前半早々から点差を広げられた。リバウンド数は秋田24、千葉50、フリースロー数は秋田21、千葉45と、ともに2倍の差がついて結果に直結した。

ブースターに向けて前田顕蔵ヘッドコーチ(38)は「優勝を目指すチームと力の差をすごく感じるシーズンだった。優勝できるチームにしたいので、これからも一緒に戦ってください」と呼び掛け、中山拓哉主将(26)は「目標の優勝に届かず悔しいが、リーグが中断せずみなさんと戦えて本当に良かった」と話した。

開幕4連勝、チーム新記録の5連勝を2度達成し、貯金は最大10。59試合の中で56試合目まで勝率5割をキープした。2月のSR渋谷戦で大黒柱コールビーが両膝膝蓋(しつがい)骨の骨折で今季絶望となり、その後は7勝16敗と失速。それでも4季目のB1で最多勝、最高勝率を飾り、来季の「ピンク旋風」を予感させた。【山田愛斗】