スケートボード男子ストリートの白井空良(19=ムラサキスポーツ)が25日、東京オリンピック(五輪)予選最終戦の世界選手権(31~6月6日、ローマ)に向けて手応えを口にした。

23日に閉幕したデューツアー(米アイオワ州)は出場せず、白井は世界選手権に照準を合わせてきた。「2週間の隔離があったり、練習ができない時間があるのはきつい。イタリアに専念したいと思った」。対象大会の成績による獲得ポイントで算出される五輪予選ランキングは現在4位。五輪出場をほぼ手中に収めていることから、本大会でのメダル獲得を見据え決断した。

昨年2月に左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負ったが、五輪延期に伴いリハビリをして復調。今では「けがしたことを忘れてしまうぐらい調子が良い。3、4カ月前からいけるなぁーと思いました」と話す。

神奈川・寒川町に引っ越し、自身がプロデュースした屋内コンクリートパークで1日5~6時間の練習を積む。国際大会の規格に沿った高さや角度の階段や手すりが設置され、実戦を想定した準備ができている。「どんどんレベルアップしている。早く滑りたい」と前向きだ。

ストリート男子では米国のナイジャ・ヒューストンや、堀米雄斗(XFLAG)らライバルたちが先行するが、19歳は巻き返しを図る。久々の国際大会で新技を披露する可能性を明かし「順位以上に自分の滑りができればと思っています」と力強く語った。【平山連】