XリーグのオービックRB李卓(26)がカナディアン・フットボール・リーグ(CFL)に参戦を表明した。SNSなどを通じて11日までに、モントリオール・アルエッツと契約したと発表した。4月の米国とカナダ以外を対象にしたグローバルドラフトで、3巡の全体24位で指名されていた。

「モントリオールでプロフットボーラーとしてのキャリアをスタートできることが楽しみです。素晴らしいチャンスに感謝し、チームの優勝に貢献できるよう、力の限りを尽くします」とコメントした。

現在は米国でトレーニング中で、7月からチームのキャンプに参加する。8月5日のリーグ戦開幕まで、46人のロースター入り、さらに先発入りを目指すことになる。同チームとはLB山岸明生(26=富士通)も契約を結び、チームメートになる。

李はNFLのインターナショナル・プレーヤー・パスウェー・プログラムで、日本人初の候補選手に選ばれていた。北米以外の選手にチャンスを与えるシステム。4月まで米マイアミで10週間にわたってトレーニングしていたが、5月に発表された4選手の枠には入れなかった。他のルートなどを模索していたが、CFL入りを決断した。

CFLはコロナ禍で昨季は中止したが、今季は2カ月遅らせて開幕する。9チームによるレギュラーシーズンは18試合から14試合に短縮。12月12日に優勝を決めるグレイ杯を開催予定となっている。

今ドラフトでは日本から合計6人が指名されている。LB丸尾玲寿里(25=アサヒ飲料)とOL町野友哉(24=富士通)がウィニペグ・ブルーボマーズ、K佐藤敏基(27=IBM)がトロント・アルゴノーツ、K山崎丈路(27=オービック)がBC(ブリティッシュコロンビア)ライオンズ。

李は6人の中では唯一人、攻撃のスキルポジションの選手となる。CFLは12人制で、フィールドが広く、前へのモーションも可能で、パス中心の試合展開となる。RBとしての足だけでなく、得意とするパスレシーブも生かして、活躍の場を見いだしたいところだ。