アーティスティックスイミングの元日本代表で北京オリンピック(五輪)に出場した石黒由美子氏が、大阪市北区の日刊スポーツ新聞社を訪れ、自身が住む京都・木津川市に立ち上げた子ども向けランバイクチーム「きっづライダー」をPRした。

ランバイクとは足で地面を蹴って走る子ども用の二輪車で、各地で競技大会も開かれている。石黒氏は3歳の長男らが練習できるよう、チームを5月3日に立ち上げたばかり。しかし「部員を募集するための無料体験会を計画しても、緊急事態宣言の延長でなかなか実施できなかったんです」。このほど7月11日の開催を決め、1~6歳の未就学児を対象に参加者や新入部員を募集している。

チーム創設のきっかけはランバイクの練習場所が少ないこと。「公道を走ってはいけないから、子どもたちは私道などで練習したりするしかない。安全に走れる場所が少ないんです」。以前は長男は奈良市のチームで練習していたが、コロナ禍で活動もままならなくなり、木津川市でチームを作ることを考えた。

練習場になる敷地を借りるため15社ほど企業を回ったというが、ほぼ門前払い。そんな中、協力してくれたのが総合ディスカウントストア「SUPER CENTER PLANT 木津川店」だった。広大な駐車場を月1回、日曜に貸してくれることになった。

石黒氏は、競輪選手の野口正則と結婚した17年から木津川市に住んでいる。昨年11月には夫婦で同市の観光大使に任命され、PRを担う立場になった。

新しい練習拠点について「広い敷地だし、木津川市に住む人以外でも参加してもらえたら。関西から日本一を輩出できる拠点を作りたい」と意気込む。「きっづライダー」のインスタグラムも開設して、参加を呼び掛けている。