スノーボード女子で14年ソチ五輪パラレル大回転銀メダリストの竹内智香(37=広島ガス)が3日、北海道東川町内でのイベントに登場した。

竹内が19年に立ち上げた「&tomoka」と東京都内でトレーニングジムを運営する「R-body project」と同町の三者が連携した事業が、この日開始。「オリンピック選手がやっているカラダづくり」をテーマにした講演会では、集まった約40人の町民らに普段行っているストレッチを披露した。「体を動かす楽しさを知ってもらいたい」とメッセージを送っていた。

連携事業の発起人が竹内だ。「世界一健康な町にしたい」と、20年夏から動きだした。「健康寿命延伸プロジェクト」と題し、自転車型トレーニング器具「ワットバイク」を活用したトレーニングなどを町民にレクチャーしていく。東京から派遣された2人のトレーナーが指導する。竹内は「町全体が元気になっていくプロジェクトの一歩になった」とスタートを喜んでいた。

現在は同町内で、6度目の出場を目指す22年北京五輪に向けてトレーニングに励む。「過去になくいい状態」と順調な様子だ。昨季、約2年半ぶりに競技に復帰した。「(前回の18年)平昌五輪の時は『やっと競技に解放される』と思っていたけど、今は『あと7~8カ月で終わってしまう』って気持ち」と五輪への高い士気とともに充実した日々を送っている。【保坂果那】