フィギュアスケートのアイスショー「ドリーム・オン・アイス」が9日、KOSE新横浜スケートセンターで開幕し、男子で冬季五輪2連覇の羽生結弦(26=ANA)が6年ぶりに出演した。1日から始まった22年北京オリンピック(五輪)シーズンの初演技。11日まで3日間4公演の初回後、3連覇が懸かる大会への現在の考えや新プログラムの方針を語った。
-6年ぶりの「ドリーム・オン・アイス」出演
「やはり皆さんの前で滑りたい思いが強くありました。昨年はショーがなく、もっと皆さんの前で滑りたかった。『自分が演技することで誰かの役に立つんじゃないか』とも思いましたので。既に1公演でヘトヘトなんですけど、今季は少しでも多く。皆さんの感情が動くきっかけになれば」
-世界初成功を目指すクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の練習状況は
「まず今回が、久々に1日2公演のアイスショー。かなり体をつくって、焦点を絞って練習しなくてはいけないなと。なので、そこまで4回転半の練習はできていません。ただ、これまでの体のダメージだとか、昨季、頑張ってきた体をいたわりつつ、アクセルの基礎の練習だったり一から自分が作り直したりして。4回転半に向けて作り直す作業をしっかりできたら。これからシーズンに向けて本格的に練習していきたい」
-新シーズンのショートプログラム(SP)は以前「ピアノ曲で考えている」と話していた。現状は
「曲は決まりました。ただ、実際に音源はできていないですし。まだ発表はできない段階ですね」
-フリーは「天と地と」で継続のままか
「はい。フリーは継続したいなと思っています」
-昨季はコロナ禍でグランプリ(GP)シリーズを欠場。2季ぶりにGPシリーズ出場を決めた理由は
「試合でないと、やはり4回転半を決めても意味がないと思いますし。試合で決めたいなという気持ちが強くあって。その機会を少しでも持てたらいいなと。そのためGPシリーズに出場することを決めました」
-出場は11月のNHK杯とロシア杯となった
「NHK杯に決まった段階で、必然的にロシアになるか(スケート)カナダになるか、中国(杯)になるか、みたいな感じがあったので。僕は世界選手権3位の人間ですので。決定権は特になかったですね」
-あらためて北京五輪への思いは
「平昌シーズンみたいに『絶対に金メダルを取りたい』という気持ちは特にありません。ただ、必ず今季は4回転半を決めるんだという強い意志はあります。しっかりと、その意志を、決意を持って挑みたいなと思っています」
-五輪は「4回転半の成功の先にある」という以前の発言に変わりはないか
「道の中にあるのであれば。ただ、やはり先ほども言ったように、平昌だったりソチだったり、その時みたいな熱量はないな、と自分の中では思っています」
-新型コロナ禍の先行きが見えない。現状、拠点は国内のままか
「まず、カナダ(トロント)に帰るためには大変な手続きがある。可能か不可能か、自分の中で確証はないので分からない。とりあえず自分の中では昨季の経験を踏まえ、日本で1人で練習しても成長できるということを感じているので。今のところ、カナダに帰ることは考えていません。ただ、振り付けに関してはリモートでと考えています」【木下淳】


