フィギュアスケート女子で全日本選手権2連覇中の紀平梨花(18=トヨタ自動車)が、人生に1度? の経験を喜んだ。

16日、地元である兵庫・西宮市で行われた「西宮交通安全大使」の委嘱状交付式に出席。西宮警察署員から手ほどきを受けて制服を着用し「自然と姿勢がシャキッとしました。着る機会は人生に1度きりかな? というぐらいレア。光栄ですし、交通安全大使として、ふさわしい行動をしたい」とほほえんだ。

兵庫県内では2020年に横断歩道における交通事故で9人が亡くなった。紀平は動画やポスターの写真撮影に臨み、横断歩道合図運動に協力。歩行者が手を挙げたり、車両の運転手が「どうぞ」と意思表示することで、事故を未然に防ぐ目的がある。紀平はまだ運転免許を持っていないが「1つの大事な命が、もし失われたら悔やまれる。少しの心がけで、運命が変わると実感しました。1人でも多くの方にやっていただき、私もふさわしいと思っていただける行動をしていきたいです」と力を込めた。

動画やポスターは8月中旬に披露を予定。地元の大型商業施設「阪急西宮ガーデンズ」をはじめ、JR西日本の駅改札口に設置されている、テレビモニターなどで活用される。【松本航】