バスケットボールBリーグ、レバンガ北海道の佐古賢一新監督(50)が5日、札幌市内で就任会見に臨んだ。トップリーグ優勝9度、MVP3度、ベスト5を9度。日本代表ではポイントガードとして97年アジア選手権2位に貢献し、日本を31年ぶりの世界選手権に導いた「ミスター・バスケットボール」が、「レジェンド」折茂武彦社長(51)と、日本代表以外では初めて同じチームで共闘する。

同新監督は力強く言った。「外からレバンガ北海道を見てきて選手のマインドセットに問題があるのではと感じた。ヘッドコーチが変わればチームが強くなるというものではない。雰囲気を変えないと。優勝戦線を外れたときに、いつものレバンガの姿になる。逆風の中、突き進むメンタルが絶対に必要。開幕戦も大事だが、ファイナルに勝ち進む2チームは、1年を通して尻上がりに成長していける。そのメンタルは順位関係なく戦っているチームとは比にならない。最後の2チームになるためにどうチャレンジしていけるか。最初から優勝できるチームはない。シーズン通して変化できるかできないかが大事。歴史の中で、どこかで何かを始めなければならない。何かを変えるにはタイミングがある。今年から何年かかるか分からないが、注目してもらいたい。折茂も私も優勝を経験している。自分に何ができるかは分からないが、優勝を目指すための土台作りは絶対にしないといけない。今年中に何かを見せられるかもしれない」。

同学年で現役時代はライバル関係だった折茂社長は「17歳から一緒にバスケットをやってきて初めて同じチームでやれる。いろんな思いがこみあげてくる。勝負のときがきたと感じている」と感慨深げに話した。