カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)に挑戦中のK/P山崎丈路(27=オービック)が、所属するブリティッシュコロンビア(BC)の今季初勝利に貢献した。

13日にアウェーでカルガリーと第2週で対戦。山崎は7点をマークし、15-9でチームは勝利した。FGを4回中2回成功で6点、失敗の1回はCFLルールのエンドゾーン越えによるシングルで1点を挙げた。

第1Qに22ヤードFGを狙うも左へ外し、シングルによる1点での先制にとどまった。続く20ヤードFGは成功させて4-0とリード。パスでのTDなどを加えて、12-3で前半を折り返した。第4Qには29ヤードFGを決め、終盤に43ヤードFGは左へ外すも、逃げ切り勝利となった。

7日の開幕戦でも2FGなどで9点を挙げたが、2FGを失敗していた。2試合でFGは8回中4回と、成功率は50%にとどまっている。

山崎は試合後にツイッターを更新して「チームメートのおかげで勝つことができた」と、CFL1勝にまずは安堵(あんど)していた。一方で「まだ自分は結果を出せていません。日本のフットボーラーの存在を示せず、皆さんにも本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と悔しがった。

20日の次戦は今季初のホームで、エドモントンと対戦する。山崎は「絶対にこれで終わりません。小さいことの積み重ねですが、0・1%ずつでも必ずよくなって見せます。限られた時間、機会の中ですが、必ず乗り越えます」と誓う。

CFLはNFLに次ぐアメリカンフットボールのプロリーグで、山崎は日本人初のNFL選手を狙う。キックオフでは71ヤードをマークするなど、自慢の飛距離では他のキッカーと比べてもトップ3の力を発揮している。FGの精度アップ、安定した得点源としてチーム貢献できるかが、さらなる飛躍への鍵になる。