東京五輪男子板飛び込みで決勝に進出した寺内健(41=ミキハウス)が14日、大阪市内で「水泳の日2021」に参加した。今後について「まだ決めていないが」と前置きした上で「2001年に福岡で世界選手権があって、来年また福岡に戻ってくる。そこでパフォーマンスしたい気持ちは強い」と現役続行に意欲を示した。

寺内は01年福岡大会の板飛び込みで日本人初となる銅メダルを獲得している。思い出の地に再び世界選手権が来ることで、41歳のベテランは奮い立っている。

6度目の出場となった東京五輪は決勝進出。最終の6本目を飛んだ後は、会場から国内外問わず関係者からスタンディングオベーションを送られた。「(馬淵)コーチにメダルをかけたくて30年やってきたが、個人、シンクロ(種目)と合わせてメダルが取れなくて、申し訳ありませんと思っていた。コーチから『この拍手が健への評価だ』と言われて感動しました」。次はメキシコ選手の演技だったが、総立ちの拍手で進行が一時中断された。「メキシコの選手に『ごめんね』と謝りましたが、その選手は『当たり前の行為だし、そういうことも予想していた』と言ってくれました。まさか、ああいう時間があるとはうれしかったですね」と振り返った。

五輪後最初の試合は、三重国体(9月10~12日)を予定している。