女子テニスで世界2位の大坂なおみ(23=日清食品)が、昨年準優勝の全米前哨戦で3回戦で敗れた。ウエスタン・アンド・サザン・オープンが19日(日本時間20日)、米シンシナティで行われ、大坂は同76位のタイヒマン(スイス)に6-3、3-6、3-6の逆転負けを喫した。
自滅だった。最終セット2-0とリード。2-1から、自分のサービスゲームで、スマッシュを連続して安易な凡ミスを犯し、追いつかれた。東京オリンピック(五輪)3回戦で敗れた相手も、この日の相手も、初対戦で左利き。バックはスライスをうまく使い、大坂のパワーをしのぐ点でも同じで共通のタイプだ。五輪では「攻撃的に行き過ぎた」ことから、今回は慎重にプレーしたが「少し守りに入ってしまった」。攻守のバランスに苦労した。
14日に起きた父の祖国ハイチの大地震の被災者に対し、自身のSNSで、今大会の賞金全額を寄付すると表明。この日、大会主催者は大坂の趣旨に賛同し、大坂が稼いだ賞金と同額を、寄付すると発表したばかりだった。3回戦敗退の賞金は2万4200ドル(約266万円)。主催者の分を合わせると寄付額は倍となり4万8400ドル(約532万円)だ。立派な額だが、大坂は「本当に増額できなくて残念」。ちなみに優勝賞金は25万5220ドル(約2810万円)だった。
2連覇、3度目の優勝を狙う4大大会、全米(ニューヨーク)は30日に幕を開ける。「試合後に、チームでしっかりと話し合えた。そこから学べると思う」。悔しい敗戦を、大好きな大舞台で、今度こそ勝利につなげる。【吉松忠弘】


