B1新潟アルビレックスBBは5日にB1滋賀レイクスターズと今季のプレシーズンゲーム初戦を新潟市東総合スポーツセンターで無観客で行う。3日は中之島体育館でチーム練習を行った。田上町出身で帝京長岡OBのプロ1年目、SG遠藤善(22)にとっては高校時代以来となる地元での試合となる。成長をアピールして、10月2日開幕のリーグ戦につなげる。

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遠藤が躍動した。4対4の試合形式の練習、敵陣に入りパスを受けるとドリブルで一気にリング下へ。オープンになると迷わず3点シュートを放つ。練習を重ねるごとに持ち味の走力と攻撃の精度を上げてきた。「守備を大切にしながら、攻撃も頑張りたい」。今季最初のプレシーズンゲーム滋賀戦を万全の状態で迎える。

「久しぶりなので楽しみ」。会場の新潟市東総合スポーツセンターは帝京長岡3年時のウインター杯県予選決勝の地。その時以来の地元新潟での試合だ。当時、開志国際を52-48で破り3連覇を決める中、3点シュート3本を含む13得点と活躍した。チームは全国ベスト4入り。思い出のコートから、今度はプロとして1歩を踏み出す。

日体大卒業前の3月にB1大阪とアマチュア契約して3カ月所属した。その後、新潟とプロ契約。大阪での出場は4試合だったが、5月の三河戦で12得点をマーク。Bリーグで戦う手応えをつかんで故郷に戻ってきた。

新潟入りが決まると高校時代のチームメート、ディアベイト・タヒロウ(米ポートランド大)から「おめでとう」とLINEのメッセージが届いた。高校時代はB1新潟の前座で試合をし、田上小でミニバスをしていた時は観客席から観戦していたチームのユニホームを身に着ける。「3点シュートを高確率で決めたい。シューターとして仕事をする」。プロデビュー戦となる滋賀戦、武器を存分に見せる。【斎藤慎一郎】

◆遠藤善(えんどう・ぜん)1998年(平10)11月5日生まれ、南蒲原郡田上町出身。羽生田小1年からバスケを始める。田上中から帝京長岡に進み、3年の時にウインター杯ベスト4。日体大では2年から試合メンバー入りし、昨年のインカレでベスト16。ポジションはSG。182センチ、75キロ。背番号34。