東京オリンピック(五輪)で銀メダル獲得後、初の公式戦に臨んだ日本(世界ランキング8位)がインド(同70位)に大勝した。銀メダルメンバーのオコエ桃仁花(22=富士通)が序盤からチームを引っ張り、24得点の活躍。恩塚亨新監督(42)に公式戦初勝利を贈った。

試合開始早々から3点シュートを立て続けに決めたオコエは、「最近は練習から調子が上がってきていたし、その成果を出せた。いつも通り思って打っていった」。前半だけで7本の3点シュートを放って4本成功させるなど19得点。立ち上がりにやや硬さが見られたチームに、元気と勢いをもたらした。

点差が大きく開いた後半はコートに立つ時間が短かったが、しっかり3点シュートを決めるなど存在感を発揮。チーム最多得点は27得点の宮下に譲ったが、約14分半の出場で24得点をマークした。それでも「今日はプレータイムが少なかった。もっともっとやっていかないと」と貪欲な姿勢を見せた。

若手主体で臨む今大会では、中心選手としての自覚が芽生えている。同年代の選手たちとともに過ごす中で、「(チームメートに)負けられないというよりは、引っ張っていかないといけないという気持ちでいる」。東京五輪を経験したメンバーは今大会に5人が出場。その1人として、アジア杯5連覇を目指すチームをけん引していく。