18年平昌オリンピック(五輪)4位の宮原知子(23=木下グループ)は66・36点をマークした。

「小雀(スズメ)に捧(ささ)げる歌」を有観客の会場で披露。冒頭の3回転ルッツ-3回転トーループの2連続ジャンプを決めると、続くダブルアクセル(2回転半)も降りた。最後の3回転フリップは着氷が乱れたが、2季ぶりのGPシリーズで多くの拍手と歓声を浴び、笑顔を見せた。

試合後は「やっとスタートラインに乗ることができた演技だったかな。久々に、というか初めてと言っていいかもしれないんですけど、最初から楽しく滑れました」と振り返った。

楽しく滑るために必要なものを聞かれると「どういうものかと言われれば難しいんですけど、その時の感情を見つめながら、その瞬間、瞬間を過ごそうと。ジュニアの時は何も考えず滑れていたけど、少しずつノーミスしたいとか思い過ぎて、必要以上に本番を自分の中で誇張し過ぎていたのかな。今季は少しずつアイスショーやブロック大会で楽しもうと意識して滑ってきました」と、そのこころを説明した。

フリーに向けては「明日は明日。フリーはフリーで練習してきたので、本番で出せるようにしたい。久々に大きな舞台で滑ることができたのは、また新しい気持ちにさせてくれた。明日に向けても、今季に向けても、いい機会になりました」とまた笑顔を見せた。【木下淳】