16年世界ジュニア選手権女王の本田真凜(20=JAL)が50・37点の8位でフリーに進んだ。

今月上旬の東京選手権から衣装を替え、黒ベースでシックに今季SP「アサシンズ・タンゴ(映画『Mr.&Mrs.スミス』から)」を演舞。冒頭は3回転ループ-2回転トーループを着氷。続く3回転トーループ、最後のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)ともに回転不足と判定されたが、すべて着氷した。

別大会のため単純比較はできないものの、東京選手権の53・58点を下回るスコアに。「表情とかは前回より良かったと思うけど、やっぱり試合になると自分の良くない部分が表れてしまうな」と振り返り「今はとにかく(2日後の)フリーでどれだけ順位を上げられるかを考えたい」と切り替えた。

ジャンプの冒頭は「3回転-3回転にするつもりがうまくいかなかった」と反省。衣装を替えたことに関しては「特に理由はないです。この大会のために作ったものではなくて、アイスショーのものを今回は着ました」と説明した。

メンタル面については「自分にしか分からないことだと思うので、理由はあまり言えることではないんですけど、できる時もできない時も自分」と強調。「とりあえずは、フリーが終わってから考えることを考えたいなと思います」とも言いつつ「今までやってきたことを信じて、思い切り。自分の中でやったということを残して終われるようにしたい」と力を込めた。

全日本選手権(12月22~26日、さいたまスーパーアリーナ)出場がかかるフリーは31日午前11時15分から行われる。【木下淳】