ボクシング元世界3階級王者の八重樫東氏(38)が8日、静岡県磐田市のラグビー・リーグワン1部・静岡ブルーレヴズの練習場を訪れた。

ボクシングの練習を通じて同チームの選手らに、試合に向けた気持ちのつくり方などを指導した。「同じコンタクトスポーツのボクシングから、集中力を養ってもらったり、恐怖心を取り除くトレーニングになれば」と希望した。

パンチは当てずに寸止めするマスボクシングを報道陣に公開した。八重樫氏と3分間、汗を流したロック桑野詠真(27)は「腕や足がけっこうしんどかった」。そのうえで「ラグビーに置き換えると、相手にどう立ち向かうかや、相手の懐に入る間合いなどが学べた」と話した。八重樫氏は9日も強度を上げた練習を指導するといい、「しんどいところから頑張る力をアップさせてほしい」と願いを口にした。

チームは10月下旬の2週間のオフを終え、1日から練習を再開している。外国人選手の合流で、南アフリカ代表活動中のフランカー兼NO8のクワッガ・スミス(28)を除く50人が顔をそろえた。8日から12日までは「磐田合宿」として、1日を4~5部に分け、体力づくりから実戦練習までを行っていく。【倉橋徹也】