ラグビー日本代表の強化を担当する藤井雄一郎ディレクター(52)が24日、1勝2敗で終えた欧州遠征を総括し、今後に向けた収穫と課題を語った。

遠征ではアイルランド戦(6●60)、ポルトガル戦(38○25)、スコットランド戦(20●29)を消化。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチらニュージーランドのスタッフは同国へ向かい、選抜チーム「バーバリアンズ」参加者や所用で別行動の選手以外は、全員日本へ帰国したといい「最後(のスコットランド戦)に負けはしたが、そこそこ評価できる戦い方はできた。日本の強みをどの部分で出していくのか、今回の欧州遠征で大体見えてきた。今後は(遠征中の)隔離の中でどう結果を残していくかも頭に入れつつ、チームを作っていかないといけない」と思いを口にした。

課題の1つは強いチームを長く継続するための選手層。その点は「今、一番の心配材料」と明かした。スーパーラグビーの日本チーム「サンウルブズ」の消滅などで若手の国際レベルの経験が不足しており、今回の代表活動中にロックは故障者も続出。ポルトガル戦でデビューした流通経大柏高(千葉)出身のロック、身長202センチのワーナー・ディアンズ(19=東芝ブレイブルーパス東京)を「きっとスーパースターになる。スピードもすごいし、身長、スキルも素晴らしい」と評した上で「ディアンズらが上がってくれば、厚みが出ると思うが、全体的に(層が)薄い。次の世代に、いい経験をさせてあげられていない」と危機感を示した。

23年にW杯フランス大会を控え、来季は大会の1年前に差し掛かっていく。22年は国内外でのテストマッチを予定し、ティア1(世界の強豪10チーム)だけでなく「ティア2との試合も入ってくると思います」と言及。2年後への強化はもちろん、次世代の育成にも注力していく。【松本航】