自動車レースF1の今季最終戦アブダビGPが12日、UAEのヤス・マリーナ・サーキットで行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(23=オランダ)が最終ラップで逆転して優勝し、初の世界王者に輝いた。

今季限りでF1撤退を発表したホンダは、91年のアイルトン・セナ(マクラーレン・ホンダ)以来30年ぶりのドライバーズチャンピオンを獲得し、有終の美を飾った。

74年以来の最終戦同ポイント対決となったレースはメルセデスのハミルトンが終始リード。終盤も差が詰まらず万事休すかと思われたが、他車のクラッシュによりセーフティーカーが入ったことで、差が一気に詰まり、最終周でフェルスタッペンがハミルトンを抜き去った。「信じられない。レース全体を通してファイトし続けたけど、最後についにボクに運が向いた。チーム、ホンダ、みんながこのタイトルにふさわしい」とフェルスタッペン。

カーボンニュートラルに集中するため今季限りで撤退を決めたホンダの三部社長は「最後の最後まであきらめないで攻め続ける姿にとても感動しました」とメッセージを送った。また、かつてともにF1でしのぎを削ったトヨタは「TOYOTA GAZOO Racing」の公式ツイッターで「ありがとうホンダ」のハッシュタグをつけ「30年ぶりのワールドチャンピオン! 最後まで諦めない素晴らしいラストラン! 

感動をありがとうございました!!!」と健闘をたたえるなど、国内外で称賛の声があふれた。