北京オリンピック(五輪)代表3枠を争う女子で、史上最高のフリー最終組が決まった。坂本花織(21=シスメックス)が79・23点でショートプログラム(SP)首位に立ち、樋口新葉(20=明大/ノエビア)が74・66点の2位。そこから6位の松生理乃(17=愛知・中京大中京高)までが2・35点差と大混戦だ。04年大会の新採点方式導入以降、6位の70点台は史上初。フリーは25日。クリスマスの夜、五輪を目指す6人が全ての思いを演技に込める。

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北京五輪代表入りを狙う3位の河辺愛菜は、出場30人で唯一決めた3回転半が、北京への道しるべに。ビバルディ「冬」に合う白の衣装で、スピン、ステップも最高難度レベル4。「成長したのかな」と実感する。「SP良いと、フリーは失敗する」。その課題を超えれば、17歳での五輪が見える。