フィギュアスケートのアイスダンスで22年北京五輪(オリンピック)出場が決まった小松原美里(29)、尊(30)の夫婦組(倉敷FSC)が27日、代表発表から一夜明けてライバルへの思いを語った。

26日に閉幕した全日本選手権(さいたまスーパーアリーナ)では4連覇。だが、結成2季目で2位に入った村元哉中(かな、28)、高橋大輔(35)組(関大KFSC)とは僅差で、村元、高橋組が上回った今季の国際大会の成績なども踏まえ、選考に注目が集まった。初の五輪切符を得た美里は「ライバルというか、同志というか…。(高橋が)先輩でもあるけれど、2人がいなかったらここまでプッシュできなかった。アイスダンスがもっと発展するように、自分たちが頑張らないといけない」と気を引き締めた。

米国出身で日本国籍を取得し、夢の五輪をつかんだ尊は「ライバルというのはすごくいいこと。ライバルのおかげ」と感謝の思いを口にし「ここまでの道は長くて、難しいことがたくさんあった。発表されて『良かった』という気持ちが一番大きい。(五輪まで)まずはけがをせず、後半のスピード感(アップ)などを頑張りたい」と誓った。【松本航】