女子シングルスで日本のエース伊藤美誠(21=スターツ)が3年ぶり3度目の優勝を果たした。

早田ひな(21=日本生命)に4-1で勝利。伊藤は準決勝の相手が発熱で棄権し、決勝がこの日最初の試合。一方の早田は準決勝をフルゲームで勝ち上がっていた。それでも伊藤は試合勘を鈍らせることなく、早田を圧倒した。

「1ゲーム目から自分らしさを出せた。だから勝つことができた。日本のレベルも上がり、だれが優勝してもおかしくない大会。今後も誰にも負けたくないので、自分らしさをさらに磨きたい」

早田とは全日本では4年連続の直接対決。いずれも準決勝で伊藤、早田、伊藤の順で勝ってきた。伊藤の連勝となった形だ。

昨年の東京五輪混合ダブルスで金メダリストとなった伊藤。「最高の目標を達成した」と、全日本でも3連覇中だった混合ダブルスを「卒業」して臨んだ全日本で、出場したシングルス、ダブルスをしっかりと制した。

五輪ではリザーブメンバーとして伊藤を支えた早田。プライベートでも親友の2人の直接対決は、近年の全日本ではハイライトの1つだったが、今年は伊藤が制して、日本の頂点に立った。