開催国枠でW杯本大会の出場権を得ている世界ランキング35位の日本は、同3位のオーストラリア代表と対戦。19得点の富樫を中心とした積極的な攻撃が見られたが、オーストラリアの高さに苦しみ、リバウンドで差を付けられ、64-80で敗れた。
スコア
日本 | 64 | 14-22 26-20 9-22 15-16 | 80 | オーストラリア |
ホーバス日本男子、強豪オーストラリアに完敗 生命線の3点シュート成功率アップが今後の課題
第1Q
日本のスターティングメンバーは、富樫、エバンス、佐藤、西田、谷口。
序盤から富樫を中心に積極的に攻め上がる。エバンスの2本の2点シュートなどで互角の戦いを展開していたが、後半に富樫らメンバーを入れ替えたあたりから、シュートが決まらなくなり、ファウルも増え始め、点差を広げられていった。攻撃では外でパスを回させられて中に入ることができず、苦しい展開が続いた。残り5分20秒から得点を奪えていなかったが、終了間際に今村の3点シュートが決まり、8点ビハインドで終えた。
第2Q
開始から西田、富樫のシュートが決まり、いきなり3点差に迫るが、その後は一進一退の攻防が続く。その後、富樫の技ありのパスからエバンスのシュートなど、リズムをつかみ、富樫、谷口の3点シュートで一時逆転。その後はなかなかシュートが決まらず再逆転を許すが、終盤に安藤の2本の2点シュートで2点差に詰め、前半を折り返した。
第3Q
日本は積極的にシュートを狙うが、決めることができず、逆にオーストラリアに連続9得点を許し、リードを広げられる。身長差で上回るオーストラリアにリバウンドを支配され、セカンドチャンスをものにできない。富樫の3本の3点シュートで追い上げるも、相手には簡単に決められてしまい、点差を詰めることができずに15点差に広げられた。
第4Q
最終Qに入ってもオーストラリアの体の強さが光った。日本は残り5分までフリースローによる4点しか奪えない苦しい展開。点差が20点に開き、オーストラリアは余裕のある体勢でのシュートに持ち込み、時間を使いながら試合を進めていった。途中、タイムアウトでホーバス監督から「絶対に諦めない」と声をかけられ、送り出されたが、点差を詰めることはできず、64-80で敗れた。
トム・ホーバス監督 「前半で2点ビハインドだったので勝てると思った。ここからはもっともっといいバスケットをやる。次の大会は楽しみ。これからです」
富樫勇樹 「悔しいけど、昨日(台湾戦)より練習してきたものを出せた。これから少しずつステップアップしていけたら。(3点シュートがよく決まった)監督からも積極的にと言われていた。またBリーグでしっかり頑張って、来年のW杯に向けてチームとして成長していけたら」
<2023年男子ワールドカップアジア1次予選 日本代表メンバー12人>
<#2>ポイントガード 富樫勇樹(167cm 千葉ジェッツ)
<#3>センター エバンス・ルーク(203cm ファイティングイーグルス名古屋)
<#4>ポイントガード 安藤誓哉(181cm 島根スサノオマジック)
<#10>パワーフォワード 竹内公輔(206cm 宇都宮ブレックス)
<#16>スモールフォワード 佐藤卓磨(197cm 千葉ジェッツ)
<#19>シューティングガード 西田優大(190cm シーホース三河)
<#20>ポイントガード 寺嶋良(179cm 広島ドラゴンフライズ)
<#24>センター アキノ・マシュー(205cm 信州ブレイブウォリアーズ)
<#25>パワーフォワード 野本建吾(201cm 群馬クレインサンダーズ)
<#28>シューティングガード マーフィー・アイザイア(196cm 広島ドラゴンフライズ)
<#30>シューティングガード 今村佳太(191cm 琉球ゴールデンキングス)
<#55>パワーフォワード 谷口大智(201cm 茨城ロボッツ)
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