モータースポーツの22年F1グランプリ(GP)が18日、バーレーンで開幕する。参戦2年目となる角田裕毅(21=アルファタウリ)ら3人のアジア人ドライバーがF1の舞台に立つ。2回連載の最後は、今季を展望する。

今季はバーレーンGPを皮切りに22戦が予定されている。ウクライナ侵攻で9月25日に予定されていたロシアGPは中止。ロシア出身のドライバー、マゼピン(ハース)もシートを失った。ロシアGP中止を受けて、代替地での開催も検討されており、全23レースとなる可能性もある。

ドライバーではアルファロメオに中国人初のF1ドライバーとなる周冠宇(22)が加入。フェラーリのアカデミーからルノーF1チームの開発ドライバーを経てステップアップ。欧州レースの実績もあり、楽しみな存在だ。ウィリアムズにはタイ人のアルボンが2年ぶりにF1復帰。今季は3人のアジア人がF1の舞台に立つ。

昨年の最終戦で劇的な逆転優勝を果たし、初の総合王者となったレッドブルのフェルスタッペンは、年間王者の証の1番をつけて今季に臨む。バーレーンの最終合同テストでは、最終日にトップタイムをたたき出し、今季も優勝争いの中心となりそうだ。昨年までエンジン提供していたホンダは撤退したが、ホンダのエンジンはレッドブルに引き継がれている。同テストではフェラーリも好調。マシンの改造に取り組むメルセデス勢は、テストでは不調だが、その実力は侮れない。

今季のレギュレーションで特徴的なのは、タイヤの大きさが13インチから18インチに変更されたこと。角田は「普段乗っている車と同じサイズに近い。高速コーナーは18インチになってコントロールしやすくなったけど、ホイールが大きくなってピット作業が長くなった」と話していた。

角田の表彰台、フェルスタッペンとハミルトンのライバル対決と世界チャンピオンの行方、アジア勢の活躍など、今年も楽しみがいっぱいだ。【桝田朗】(おわり)

【連載上】F1角田裕毅、勝負の2年目