ウクライナ代表のイワン・シュムラトコ(20)が国旗の青と黄色を基調に、そして背中には「UKRAINE」の文字が入った代表の公式Tシャツ姿で演技を行った。競技用の衣装ではなく、あえて祖国を思う姿を選んだ。

冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)などを決め、フィニッシュポーズには客席からスタンディングオベーションで大きな拍手、そしてウクライナ国旗も振られた。「PEACE」という文字が書かれた旗を手にする人もいた。得点は73・99点でフリー進出を決めた。

コーチは現地入りできなかったという。送り出し、迎えたのはアイスダンスの同国代表のアレクサンドラ・ナザロワとマキシム・ニキーチンだった。ナザロワはその演技を涙を流しながら見守っていた。

演技後には「ウクライナ代表としてこの場にこれた事を誇りに思っている。ウクライナの皆さんと一緒にいます。(観客が)立ち上がって応援してくれたことに感謝します」と述べた。

シュムラトコは先月の北京五輪では24位。世界選手権は3度目の出場になる。