日本代表の中部電力が1次リーグ最終戦の韓国戦を前に棄権した。世界カーリング連盟が25日(日本時間26日)に発表した。

1次リーグ(L)最終日となったこの日、日本は2試合が組まれていた。現地時間午前のスイス戦を前に、日本カーリング協会は中嶋星奈と松村千秋、スタッフ1人の計3人に新型コロナウイルスの陽性判定が出たことを発表。試合は陽性が確認されていない3選手で出場した。

カーリングはルールで3人の出場は認められている。日本3選手や相手の一部選手がマスクを着用してプレー。試合は一方的な展開となり、日本は第6エンドを終えたところで3-11で負けを認めた。

スキップ北沢は「3人でやると覚悟を決めて臨んだ試合。出られなかった選手の分まで頑張ろうという気持ちで一生懸命やった。形はつくれていた」とうなずいた。試合は1-2の第3エンド、相手のラストショットが鮮やかに決まって一挙5点を奪われ、大勢が決したが、「そのエンドも形が作れていなかったわけではなかった」と振り返った。

スイス戦直後の北沢は「次の試合も頑張りたい」とも話していたが、続く韓国戦を前にチームは棄権を決めた。日本協会は「新型コロナウイルス感染者2名に加え、発熱による体調不調者が生じ、大会に継続して参加することができなくなったため」と説明。チームのコメントとして、「大会に定められたガイドラインに沿ってコロナ感染症予防対策に万全を期し、メダル獲得を目的にチーム一丸となって大会に臨んでいたが、大会の途中でこのような結果になり大変残念に思っております。この大会の1試合1試合ごとに得られた経験を生かし、次の目標に向かってまた進んでいきたい」と発表した。

上位6チームが進出する決勝トーナメントへ、スイス戦を前に日本は5位につけていた。いずれも強豪相手のラスト2戦で1勝すれば、1次リーグ突破が決まる状況だった。

 

◆22年世界選手権 女子は日本を含めて計13チームが出場。全チーム総当たりの1次リーグ(L)を行い、上位6チームが決勝トーナメントに進む。1次Lの1、2位チームは無条件で準決勝に進出し、その前に同3位と同6位、同4位と同5位がプレーオフで対戦する。