五輪に2大会連続で出場した水球の志水祐介(33=ブルボンKZ)の引退試合とセレモニーが26日、柏崎アクアパークで行われた。日本水球界で引退試合が行われるのは初で、オール日本代表とオールブルボンKZ(OB含む)が対戦。志水は日本代表組で第1ピリオドを戦い、第2ピリオドはブルボンKZに入ってプレー。「本当に楽しく最後の試合ができた。幸せを感じられた」。観客の喝采を浴び、現役に終止符を打った。

84年ロサンゼルス五輪以来32年ぶり出場となった16年リオ五輪では代表主将でチームをけん引。17年には左肩腱板(けんばん)断裂の故障を負いながらも復活し、東京五輪で2大会連続の五輪出場を果たした。所属するブルボンKZでは12、18年に日本選手権優勝。セルビアの名門「レッドスター」でもプレーし、4カ国7季を海外クラブで過ごした。今後は水球の指導、普及に携わっていく意向で「新たな恩返しのスタイルを考えていきたい」と話した。