ラグビー「リーグワン」の埼玉パナソニックワイルドナイツの公式ツイッターは31日、同日に行われる予定になっていた全国高校選抜大会(埼玉・熊谷ラグビー場)の決勝戦と同一カードを、埼玉の保有するグラウンドで31日午前11時から実施すると発表した。

選抜大会の決勝戦・報徳学園-東福岡は、前日30日の夜に中止が決定。

東福岡が対戦したチームに新型コロナウイルス感染症の陽性者がいたことが判明し、協会側が感染拡大防止を理由に学校側に辞退を勧告した。

埼玉側は東福岡の選手にPCR検査を行い、全員の陰性が確認されたことも公表。この日、埼玉の担当者は「本日はチームの練習が休みだったこともあり、学校側の希望を聞いた上で、できる限りの準備をさせていただいた」と明かした。

決勝戦は中止になっており、公式記録には残らない。協会側は30日夜の時点で、報徳学園の不戦勝による初優勝を発表している。

埼玉はチームのYouTubeチャンネルでライブ配信を行う。

担当者は「分析カメラからの映像で即席のものです」としているが「両校へ熱い応援をしていただければ」と話した。

埼玉の粋な計らいで急きょ“幻の決勝戦”が行われることになった。