NBAウィザーズの八村塁(24)が10日(日本時間11日)今季最終戦となる敵地でのホーネッツに先発出場し、32分20秒のプレーで今季自己最多タイの21得点を挙げた。4リバウンド、2アシスト、1スチールもマーク。試合は108-124でウィザーズが敗れ、35勝47敗でシーズンを終えた。

試合後に八村は夏には日本代表活動には参加せず、しっかり休養を取る意向を示した。

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最後の試合で全力を尽くした。八村はポルジンギスら主力が不在の中で奮闘し、チーム最多で今季自己最多タイの21得点をマークした。「アグレッシブに行こうと思っていた。自分としてはいい仕事できたかなと思うけれど、チームが負けたのでなんともいえない」。表情は複雑だったが、NBA3年目の今季、確かな手応えはつかんだ。

今季は個人的事情で、開幕直後から離脱期間が続いた。年明けから戦列に加わり42試合に出場。当初はベンチスタートが続いていたが、3月後半以降は先発として結果を出し、「結構やりきった感じはある」。特に成長したのは外角シュートの精度。3点シュート成功率44・7パーセントという高い数字を残し、「次の自分のステップに行けたのでは」とうなずく。

NBA入り1年目の終盤からコロナ禍が始まり、昨夏は東京五輪があった。特別な日程が続き、心身を休める時間が限られただけに、今オフは大事にする。「人生でほとんど初めてぐらいのオフシーズン。自分で考えながらやりたい」。オフの間に取り組みたいことは「体をケアすることを大事にしたい」と強調。今夏には23年W杯のアジア地区予選が組まれているが、日本代表活動には参加しない意向も示した。

チームは今秋に来日。ウォリアーズとオープン戦2試合を戦うことが決まっている。国内でウィザーズのユニホームを着てプレーするのは初になる。日本食を楽しみにしているチームメートには「僕の好物のすき焼きをすすめたい」。日本で最高のプレーを見せるためにも、しっかり休んで万全の準備をする。