ラグビー日本代表(世界ランク10位)は18日、東京・秩父宮ラグビー場でウルグアイ(同19位)と戦う。

17日は会場で最終調整。今回のメンバーは大分・別府合宿で練習を積んできた日本代表候補で構成し、存在感が光った選手が日本代表の宮崎合宿に“昇格”。次週以降も継続して代表活動に参加することになる。

前日練習後、控えフッカーに名を連ねた日野剛志(32=静岡ブルーレヴズ)は「ラストチャンスと思っている」と自らを鼓舞した。途中出場を果たせば17年4月の韓国戦以来、約5年ぶりのキャップ獲得。過去の代表も知る実力者は「『このチームは若手だけじゃないぞ』と、経験ある選手もハングリーさを求められている。しっかりとジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチの期待を、プレッシャーにしたい」と言い切った。

23年W杯フランス大会に懸ける思いは強い。19年日本大会は落選し、大会期間中は世界最高峰と言われるフランス1部リーグ「トップ14」のトゥールーズに在籍した。リーグ開幕戦で先発するなど貴重な経験を積んで帰国。23年大会ではトゥールーズで日本代表が1次リーグの2試合を戦う。

「人一倍(W杯に出たい気持ちは)大きいです。自称トゥールーズで一番有名な日本人。僕にとっては凱旋(がいせん)になる。絶対に、100%応援してくれる自信があります!」

熱狂的なファンを味方につけ、初めてのW杯を戦う-。そんな青写真を描きつつ、まずはウルグアイ戦でのパフォーマンスに集中する。

「せっかくいただいたチャンス。役割を果たすだけです。リザーブの中で年齢が上の分、リザーブ全員でインパクトを残せるようにやっていこうと思います」

限られた時間で、熱い思いを体現する。【松本航】

◆日野剛志(ひの・たけし)1990年(平2)1月20日、福岡市生まれ。4歳でラグビーを始め、筑紫高を経て同志社大。トライアウトをきっかけとし、12年にヤマハ発動機(現静岡ブルーレヴズ)入り。16年11月のウェールズ戦で日本代表デビューを果たし、通算4キャップ。17年にはサンウルブズ、19年にはトゥールーズでもプレー。趣味はコーヒー、サーフィン。172センチ、100キロ。