複合は存続-。国際オリンピック委員会(IOC)は24日、理事会を行い、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の実施種目を協議。除外の懸念が伝えられた日本のお家芸でもあるノルディックスキー複合の男子存続を決めた。国際競技連盟から要望のあった女子の採用は見送られた。

得意競技の消滅の危機だったが、何とか乗り越えた形になった。日本男子は荻原健司らが「金」を含めてメダルを量産。2月の北京五輪では渡部暁斗(北野建設)が3大会連続となるメダルを獲得し、団体でも94年リレハンメル大会以来の銅メダルを手にしていた。

渡部も「自分の競技自体がなくなってしまう未来をひしひしと感じる」と危機感をあらわにしていたが、最悪の状況は脱した。