日本代表(世界ランク10位)が、ウルグアイ代表(同19位)に圧勝した。

前半5分に右5メートルラインアウトからモールを右へずらし、最後はフッカー坂手淳史主将が先制トライ。

同9分にはウルグアイの攻撃を「笑わない男」ことプロップ稲垣啓太と、フランカーのリーチ・マイケルの2人で寸断して反則を誘った。

そこで得たPGを17年以来のテストマッチとなったSO山沢拓也が、ハーフウエーライン付近から約48メートルの距離を決めた。

山沢は前半だけで3本のPGを決め、日本が19-0とリードして折り返す。

後半8分には右にいた山沢が、逆サイドのWTBへ華麗なキックパス。それが起点となり、ドライビングモールから坂手が自身2本目のトライ。FW、バックスとも相手を上回り、日本が得点を重ねた。

稲垣がシンビン(一時退場)となった終盤に1トライを許して完封こそ逃したものの、危なげない勝利だった。

代表の2軍にあたるナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)で臨んだウルグアイとの第1戦(18日)は34-15の勝利。“1軍”メンバーにとっては今季初のテストマッチで、来年のW杯出場国に力の差を見せつけた。

今後はW杯に向けた強化試合が本格化する。

7月2日に豊田スタジアム、9日には東京・国立競技場で世界ランク2位のフランス代表と対戦する。

【日本代表のウルグアイ戦メンバー(C=キャップ数)】

1 稲垣啓太(埼玉、39C)

2 坂手淳史(埼玉、27C)※主将

3 木津悠輔(トヨタ、3C)

4 ジャック・コーネルセン(埼玉、6C)

5 ワーナー・ディアンズ(BL東京、1C)

6 リーチ・マイケル(BL東京、72C)

7 ベン・ガンター(埼玉、2C)

8 ファウルア・マキシ(東京ベイ、2C)

9 斉藤直人(東京SG、6C)

10 山沢拓也(埼玉、3C)

11 シオサイア・フィフィタ(花園、6C)

12 梶村祐介(横浜、1C)

13 ディラン・ライリー(埼玉、4C)

14 ゲラード・ファンデンヒーファー(東京ベイ、0C)

15 野口竜司(埼玉、13C)