予選3試合を勝ち上がり4大大会初出場初勝利を挙げた世界139位の本玉真唯(22=島津製作所)が2回戦で力尽きた。同77位のディアヌ・パリ(フランス)に3-6、2-6のストレートで敗れた。

スコアの数字以上に、チャンスはあった。相手のサービスゲームを破る好機で、ブレークポイントを握った数は、相手が6本に対し、本玉は16本。しかし、その内、ものにしたのは相手が5本に対し、本玉はわずか2本だった。

本玉は「自分の形になっているところからミスが多くなってしまった」と悔やんだ。また、本玉の課題である第2サーブで、全くポイントが取れなかったのも響いた。大柄の外国選手に比べ、まだまだ線が細い。

日本男子とともに、日本女子も、現在、トップ100にいるのは同42位の大坂なおみだけ。コロナ禍で、日本選手は軒並み、世界ランキングを落とした。2番手で同108位の土居美咲も31歳で、十分にベテランだ。3番手の本玉ら、若手の台頭に期待がかかる。

その中、予選を勝ち上がり、相手の途中棄権とはいえ、1回戦を突破。世界ランキングに影響しないノンプレッシャーもあったが、戦える自信は少しついた。「上達したい。この舞台でまた戦いたい」。その思いを、何とか実現したい。

今大会は、主催者であるオールイングランド・テニスクラブが、ウクライナに侵攻したロシアと、それを支援したベラルーシの選手の出場を認めず。その決定に抗議し、男女のツアーを運営するプロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)が、世界ランキングのポイントを大会に付与していない。

◆ウィンブルドンテニスは、6月27日から7月10日まで、WOWOWで全日生放送。WOWOWオンデマンドで最大10コートがライブ配信される。