競泳女子で日大水泳部主将の池江璃花子(21=ルネサンス)が2日、伝統の日中戦に出場。女子400メートル自由形に1人だけでレースをする形となり、4分21秒70でフィニッシュした。

4分15秒前後を目標としていただけに「周りがいなくて、どれぐらいのペースで泳げばいいか、わかりづらかった」。専門外の400メートルにエントリーしたことについては強化の一環と説明した。

誤って隣の第5レーンのスタート台に上がり、スタートの姿勢を取りそうになるシーンも。係員から声を掛けられ、第4レーンに移って無事にスタートを切った。「なぜ構えるまで教えてくれなかったんだろうという感じです」と照れ笑いを浮かべた。

代表入りを決めていた世界ユニバーシティー大会(6月、中国・成都)とアジア大会(9月、中国・杭州)はともに延期に。「すごいショックだったし、悔しい気持ちはあった」と振り返る。その上で、「ここまで夏に強化できる年はこの先ない。今年はコツコツ積み上げ、来年や再来年に生かせるような年にしたい。悔しい気持ちをいつか自分が国際大会に出たときにぶつけられるようにしたい」と前を向いた。