世界でも躍動する。第21回アジアU20女子バレーボール選手権が4日、カザフスタンで開幕する。日本代表はチャイニーズタイペイ、中国、ウズベキスタン、インドと予選ラウンドを戦い、上位でのセミファイナルラウンド参戦を目指す。12人の代表選手に選出された古川学園(宮城)熊谷仁依奈(3年)は「自分が出場できたのは岡崎(典生)先生の指導のおかげ。感謝の気持ちと(世界で)どれぐらいできるのかなという気持ちでやり切りたい」と意気込んだ。

実力を存分に発揮する。同校ではセッターとして1年時から経験を積み、21年は全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)で4強。22年は準優勝に貢献した。代表には22年春高バレー決勝で対戦した就実(岡山)出身の深沢めぐみ(19=V1久光)と深沢つぐみ(19=V1東レ)、東北では郡山女大付(福島)出身の本田凜(18=筑波大)が選出された。

熊谷 本当に頼もしいスパイカーの皆さんがいることは自分がいい意味で気負うことなく、自分のコンビとかを生かせるかなと思います。今までは敵チームでしたけど、すごいスパイカーだと思っていたので、やれるのが楽しみですし、生かしてあげたいです。

1年時から成長を見てきた岡崎監督は「熊谷は1人1人を考えて、選手の特性を生かして(トスを)上げることができる選手です。力を発揮してくれると思いますし、期待しています」と活躍を願い、大舞台に挑む教え子へエールを送った。

岡崎監督 世界を経験するのが一番ですから。実際に日本代表として戦うことは、彼女にとって先を見据えた良い経験ができると思います。遠慮することなくのびのびとプレーしてほしいです。

応援を背に変わらないプレーで世界女王を引き寄せる。【相沢孔志】

◆熊谷仁依奈(くまがい・にいな)2005年(平17)2月17日生まれ。秋田・大仙市出身。古川学園1年時からセッターとして経験を積み、21年春高バレー4強、22年同大会準優勝。身長165センチ。