東京パラリンピック金メダルで、世界王者の国枝慎吾(38=ユニクロ)が10日、ウィンブルドンの車いすテニス男子シングルスで初優勝。4大大会すべてのタイトルを手にし、パラリンピック3度の金メダルと合わせ、男子シングルス史上初の生涯ゴールデンスラム(4大大会全優勝とパラリンピック金メダル)を達成した。

その快挙をたたえ、所属先であるユニクロを展開するファーストリテイリンググループは11日、特別報奨として2000万円を送ることを発表した。同グループの柳井正代表取締役会長兼社長は「国枝選手の生涯ゴールデンスラムの達成を心から祝福したいと思います。国枝選手は、ユニクロのグローバルブランドアンバサダーで、ユニクロとともに世界一を目指すパートナーです。卓越した能力と強い精神力を兼ね備えたアスリートが、ユニクロのアンバサダーであることを大変光栄に思います。国枝選手の歴史的な偉業をサポートできたことは、私をはじめユニクロ全従業員にとっての誇りです」とコメントした。

ちなみに、車いす男子シングルスの優勝賞金は5万1000ポンド(約866万円)。女子も同額だ。また、同ダブルス優勝賞金はペアで2万2000ポンド(約373万円)で、1人だとその半額の1万1000ポンド(約187万円)。国枝は、単複優勝で、賞金としては約1053万円を獲得したことになる。ユニクロの特別報奨は、その倍になる。