フェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得した。

フェラーリはカルロス・サインツが今季4基目のパワーユニット投入で最後尾グリッド降格ペナルティが決まっているため、ルクレールのサポート役に徹する戦略。ルクレールの前を走って空気抵抗を削減するスリップストリームを与え、レッドブルの驚異的な最高速に対抗して見せた。

ルクレールはセクター1と3で最速、そしてストレート主体のセクター2でも肉薄する速さを見せ、マックス・フェルスタッペンに0.304秒差を付けてポールポジションを獲得した。南仏に近いモナコ出身で下位カテゴリーから南仏でレースをしてきたルクレールだけに、地元観衆の大きな声援を受けた。

「カルロスの手助けを受けて、本当に素晴らしいチームワークだったと思う。彼の助けがなければ、マックスとはかなりの接戦になっていたはずだ。明日のレースでは彼も最後尾から上位争いまで挽回できることを願っているよ」

マシンにアップデートを投入したアルファタウリは、ピエール・ガスリーがQ1でタイムを更新できず敗退となったものの、角田裕毅は渾身のアタックを決めてQ3に進出し8位。「まだ完全にポテンシャルを引き出し切れたわけではない。本当は6~7位を狙っていた」というものの、第8戦アゼルバイジャンGP以来となるQ3進出に笑顔を見せた。(米家峰起通信員)