全国高校総体バスケットボールが27日、香川・善通寺市民体育館などで開幕する。男子で3大会ぶり12度目出場の藤枝明誠(静岡)は、初出場の新島学園(群馬)との初戦に臨む。

藤枝明誠のガード赤間賢人(2年)が、県総体決勝リーグで3戦全勝優勝に導いた得点力を見せる。リーグ初戦(78○60浜松開誠館)では、3点シュート2本を含むチーム最多24得点。「流れが良く、自分たちのバスケができた」。2戦目(91○54浜松商)ではチーム2位の15得点で、3点シュートは再び2本決めた。最終戦(86○75飛龍)では、両チーム最多の30得点。3点シュート1本と2点シュートを12本沈めた。

「自分のリズムを意識し、無理には打たない。良い状況判断ができるようになったのが大きい」。平日の居残り練習は1時間に限られているが、「パスからのシュートをいろいろと試し、精度を高めている」。3点シュートは今月上旬、静岡県外のチームとの練習試合で5本を決め、自信を深めた。日下部(くさかべ)二郎監督は「走り込んでキュッと止まる彼のジャンプシュートは、相手が守りにくいはず」と分析した。

チームの目標は、2013年の準優勝を上回り、静岡県勢初の優勝を飾ること。赤間は「自分たちのやるべきことを徹底して、頑張ります」と意気込んだ。【倉橋徹也】

◆赤間賢人(あかま・けんと)2005年(平17)6月19日、福岡県生まれ。古賀市立古賀東小-直方市立植木中-藤枝明誠高。小1からミニバスケを始めた。昨年の国体少年男子静岡県代表。家族は祖母と父、姉。186センチ。右利き。血液型AB。