バスケットボールのBリーグU18チャンピオンシップが13日から、東京・駒沢屋内球技場ほかで開幕する。活動初年度だった昨季、同大会の初代王者に輝いたレバンガ北海道が2連覇を狙う。前回大会のMVPで、U16日本代表として6月のアジア選手権を経験した内藤耀悠(てるちか、16=北海道文教大付2年)を中心に、1戦必勝で頂点を目指す。

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レバンガ北海道が連覇を狙う。16チームが参加した昨年の大会で初代王者に輝いた。続くBリーグU18エリート6リーグも制し、活動初年度に2冠を獲得。チャンピオンとして迎える今大会に斎藤拓也監督(39)は「チーム全体としては、オフェンスもディフェンスも、今やりたいというところまでは来ている。パフォーマンスをしっかりとコート上でアピールしてもらいたい」と選手たちに期待を寄せる。

キーマンの1人が192センチ、98キロの内藤だ。前回大会MVPに輝き、6月にはU16日本代表として、ドーハ(カタール)で開かれたアジア選手権に出場した。「やっぱり高さというのは日本にないものがあった。そこのかわし方の工夫は学ぶことができた」と世界で得たものは大きい。チャンピオンシップに向け「目の前の1戦1戦が一番大事な試合になる。その目の前の試合を勝ち抜くことで結果として連覇というものがついてくると思う。まずは1戦1戦勝つこと」と気を引き締めている。

代表メンバーの仲間に負けじと、再び大舞台での活躍を誓う。ともにアジア選手権を戦った福岡第一高の崎浜秀斗(2年)は、1日の高校総体決勝で大活躍。2点ビハインドの最終第4クオーター残り5秒で、逆転の3点シュートを決め、日本一に貢献した。「彼はすばらしい選手」とリスペクトしている。

今大会は昨年の倍以上となる34チームが出場する。13日の初戦はA東京と熊本の勝者と対戦する。得意の3点シュートなど、ポイントゲッターとして期待される村上琥羽(こう、17=北海道文教大付2年)は「2連覇がかかっている大事な大会。こんな選手がいたんだ、というふうに思われるような活躍ができれば」と意気込む。見つめる先は頂点だけだ。【山崎純一】