世界ランキング6位のナガマツこと永原和可那(26)、松本麻佑(27)組(北都銀行)が、8強入りを決めた。同19位の杜■、李◆妹組(中国)21-13、21-9のストレートで下した。

積極性を押し出し、持ち前の攻撃力を存分に発揮した。2人の表情に充実感がにじむ。永原が「攻撃を最後に生かすための展開を考えながらやれた。レシーブでも引かずに、自分たちが前に出て行くような形で準備できていた」と振り返ると、松本は「久しぶりにいい試合ができた」と実感を込めた。

18、19年と世界選手権を連覇し、21年は銅メダル。世界有数の実績を持つが、直近のマレーシア・マスターズでは2回戦で敗退するなど、ここ最近は成績に波がある。

思うような成績を残せていない要因について「新しいことをしようとしすぎていた」(松本)と分析。今大会前には、過去2度優勝したころの映像をじっくり見直した。「原点に戻って、自分たちのプレースタイルを出したいなと思った」(同)。長身ペアだからこその、高さを生かした攻撃力を最大限に生かすことに立ち返った。

昨夏の東京オリンピック(五輪)では準々決勝で敗れてメダルを逃した。自国開催の世界選手権は、1年前の悔しさを晴らす格好の舞台。原点回帰で、3度目の頂点を目指す。【奥岡幹浩】

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