地元フェラーリのカルロス・サインツがトップタイムを記録して地元観衆を沸かせた。

フリー走行1回目では、創設75周年を記念した黄色いカラーリングをまとったフェラーリ勢が1-2と好調な滑り出し。

しかしフリー走行2回目では2番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)がつけた。ただし各車がソフトタイヤを履いて予選想定のタイムアタックを行い始めた矢先にミック・シューマッハ(ハース)のマシンがトラブルでストップしてセッションが赤旗中団となっており、その影響で本来の実力通りのアタックができていないドライバーも少なくない。

加えて、レッドブル勢はオーバーテイクが容易なイタリアGPでパワーユニットの追加投入を行ってフェルスタッペンが5グリッド降格ペナルティー、セルジオ・ペレスは10グリッド降格を選択。フェラーリもサインツはパワーユニットとギアボックスの投入で最後尾降格が決まっている。

前回のオランダGPで戒告処分を受けた角田裕毅(アルファタウリ)は、累積5回で10グリッド降格ペナルティーが科されたため、こちらもパワーユニットを投入して最後尾降格ペナルティーを選択。フリー走行は決勝を中心に据えたプログラムをこなしたが、ソフトタイヤで思うようにアタックできず15位。肝心のロングランもフィーリングが思わしくなく、明日に向けてセットアップの修正に追われることとなった。(米家峰起通信員)