昨夏の東京オリンピック(五輪)銀メダルの日本(世界ランキング8位)は1次リーグB組でフランス(同6位)に敗れて3連敗。通算1勝3敗となり、決勝トーナメント(T)進出が厳しい状況に追い詰められた。フランスは通算3勝1敗とし、決勝T進出が確定した。

第1クオーター(Q)に5-16とリードを許した日本だが、第2Qに反撃。平下愛佳(20=トヨタ自動車)の3点シュートでいったんは追い付くなど、26-29で前半を折り返した。第3Qにも同点とした場面があったが、なかなか勝ち越せない。44-48で迎えた第4Qでは得点を奪えない時間帯が続き、一気に突き放された。

司令塔の宮崎早織(27=ENEOS)は試合直後のインタビューで「悔しいです…」と涙。「よい流れのまま行きたかったが、もう1点欲しいときにミスが続いてしまった」と肩を落とした。

恩塚亨監督(43)は勝敗を分けた分岐点として第4Qをあげ、「さあここからという攻防のなかで、リバウンドやルーズボールを相手にシェアされてしまった」と分析した。

日本は昨夏の東京五輪でフランスと2度対戦。1次リーグ初戦では74-70と競り勝ち、再戦となった準決勝では87-71で快勝していた。フランスに東京五輪での悔しさを晴らされる形となった。

大会には12チームが出場。1次リーグは6チームずつ2組に分かれて争われる。日本は27日の1次L最終戦で地元オーストラリア(3位)と対戦する。各組上位4チームが決勝トーナメントに進出。優勝チームには24年パリ五輪出場権が与えられる。