ラグビー「リーグワン」のコベルコ神戸スティーラーズに加入した元ニュージーランド(NZ)代表のCTBナニ・ラウマペ(29)が“生涯神戸”を誓った。

29日、神戸・灘浜練習場で行われたチーム練習に初合流した。171センチながら102キロの巨体。両耳にはキラリと光るピアスに、胸元は金のネックレス。丸太のように太い左腕にはタトゥーを施したイカツイ男は「ここに骨をうずめるつもりで来た。神戸のために全力を尽くしたい」とキッパリ。11月には妻子を日本に呼び、腰を据えて昨季7位に低迷した神戸の復活に全力を注ぐ考えだ。

13人制のラグビーリーグから15人制のユニオンに転向。スーパーラグビーのハリケーンズでも活躍し、昨季はスタッド・フランセ(フランス)に在籍した。17年から20年までNZ代表として15キャップを獲得。来年のワールドカップ(W杯)フランス大会への思いを聞かれると、こう答えた。

「海外(日本)でプレーしていると、オールブラックスには選ばれないのが現状だ。両親がトンガ人なので、今後は育ててもらったトンガ代表を目指すことになると思う」

かつて世界的スターのSOダン・カーターが神戸に在籍していたことも、移籍決断の背景にあったという。イカツイ風貌ながら、真面目な一面もあり「まずは日本の文化を学ぶ。日本語はしゃべれるようになりたい。USJには行きたいね」と語った。

今季、神戸のバックス陣は豪華メンバーがそろう。日本代表入りした若き司令塔のSO李承信(リ・スンシン)に、CTBはラウマペと相模原から獲得したCTBマイケル・リトル。バックスリーは全員が日本代表で、WTBは19年W杯メンバーのアタアタ・モエアキオラと山下楽平、FBは山中亮平。

黄金時代復活へ。新リーグ2季目に勝負をかける。

◆神戸の今季日程 リーグワン2季目は12月17、18日に開幕節を迎える。神戸は18日にアウェーで横浜キヤノンイーグルスと対戦。24日の第2節は神戸ユニバー記念競技場で1部昇格する花園近鉄ライナーズとの関西対決を迎える。