バレーボールの女子世界選手権は30日、オランダのアーネムなどで1次リーグが行われ、D組の日本(世界ランク7位)は強豪ブラジル(同2位)と対戦する。

0-3のストレートで敗れた28日の中国戦で、絶対的エースで主将の古賀紗理那(26)が右足首を痛め退場。中1日で迎えるブラジル戦の出場は微妙になっている。古賀は東京オリンピック(五輪)の初戦となったケニア戦(昨年7月25日)にも同じ箇所を負傷。回復具合が、今後の日本の行方を左右しそうだ。

中国戦は相手の高さに対応できずストレートで敗れたとはいえ、第1セット(S)と第3Sはジュースに持ち込む接戦だった。途中出場した山田二千華(にちか、22)がスパイク決定率100%と奮闘。開幕2連勝とした26日チェコ戦では島村春世(30)が、相手のブロックを外しながらスパイクを打つブロードで得点を重ねるなど好材料もある。中国戦でサービスエースを挙げた石川真佑(22)らにも期待したい。

会場は体育館ではなく、サッカー元日本代表の本田圭佑や安田理大、太田宏介が在籍したフィテッセの本拠地・ヘルレドーム。ピッチ内に3つのコートが設けられている。

日本はブラジル戦後、1次ラウンド最終戦で10月2日にアルゼンチンと対戦する。

◆女子世界選手権 オランダとポーランドの共催で24カ国が参加。1次ラウンド(R)は6カ国ずつ4組に分かれて総当たりで戦い、各組上位4カ国の計16カ国が突破。2次Rは8カ国が2組に分かれ、1次Rで対戦していない4カ国とのみ対戦し、上位4カ国が8強へ。3次Rからトーナメント制となり、2次Rで同組の1位と4位、2位と3位が準々決勝を戦い、勝者が準決勝へ。テクニカルタイムアウトなし、リクエストできるタイムアウトは1セット2回まで。

決勝は10月15日、オランダ・アペルドールン。

◆女子世界選手権・日本代表メンバー(背番号、選手名、年齢)

2 内瀬戸真実(30=埼玉上尾)

3 古賀紗理那(26=NEC)

4 石川真佑(22=東レ)

5 島村春世(30=NEC)

10 井上愛里沙(27=久光)

12 籾井あき(21=JT)

15 林琴奈(22=JT)

19 山田二千華(22=NEC)

22 福留慧美(24=デンソー)

23横田真未(24=デンソー)

26 宮部藍梨(24=姫路)

30 関菜々巳(23=東レ)

37 宮部愛芽世(20=東海大3年)

38 佐藤淑乃(20=筑波大3年)